こんにちは。
ジュエリーアーティストの千田紗知子です。
12歳の少女が点滴の薬剤を入れるバックにmedi-teddyという
かわいらしいクマのカバーを開発したそうです。
同じように病院通いをしていた私としては、
と思いながらニュースを見ていたのですが
私と同じ病気(特発性血小板減少性紫斑病ITP)だったのでびっくり☆
珍しい病気なので、なかなか見かけないんですよ~
病気でも自分を楽しませることはできる
私は1歳でしたが、彼女は7歳で発病したそうです。
彼女のHPがこちら → https://www.medi-teddy.org/
「特発性」というだけあって、突然発病します。
このITPに限らず、病気や事故、自然災害などもですが
こちらの都合とは関係なく突然やってきます。
そういう時に、なってしまった時に、どうするかは、自分次第なんですよね。
Ellaちゃんは、点滴の大きな袋がぶら下がっているところに恐怖を感じたそうです。
小児病棟に行くと、看護師さんの計らいで、かわいいぬいぐるみや絵、ポスターが
いたるところにありますね。
私も小さい頃は定期検診に行くと、先生にキャラクターのシールをもらっていました♪
それよりも、帰りによる神社の酒蒸し饅頭の方が私は楽しみでしたがw
そういった周りの配慮もやさしさだな~と思うのですが
Ellaちゃんのえらいのは、怯えているだけではなく
それを隠すかわいいクマを開発したところですよね☆
ネガティブな感情は、またネガティブな状況を生み、悪循環になります。
でも、
自発的にポジティブにとらえたり、行動することによって、
流れを変えることができる。
どんな状況にあっても、自分で自分を楽しませることってできるんです。
母が楽しませてくれた記憶
私は発病が1歳、その後自家移植し、長期に入院しましたが
そのころの記憶は全くありません。
覚えているのは、母に繰り返し聞いた「あの頃の思い出話」です。
ピンクの看護婦さん(そのころピンクの白衣?を着ていた)の話や
「お母さんに会うと、先生の目がハートになるんだよ」と言って困らせたこと
おにぎりを食べさせたら、母の指まで噛んでしまったこと
「さっさっさっさっ さいけつ~♪」と歌いながら採血をしに行っていたこと
母の話からは、暗くネガティブなものは聞いたことがないように思います。
注射のし過ぎで血管にタコができたという一見ネガティブな話も、
「大変だったよね~」というだけで、そこにネガティブな感情は乗っかっていませんでした。
同じように入院している子のお母さんに、
どうしたらそんなに明るくしていられるのかと相談されたことがあるらしいですw
それでも、そのころの私の写真はほとんどありません。
子供の頃になんでないのか聞いてみたら、
「遺影になる気がして、何となく写真を撮らなかったんだよね~」
と言っていました。
きっと想像できないくらい大変だったと思います。
でも母は私の最後の記憶が悲しんでいる母の顔になるのはかわいそうだという想いから
毎日を明るく過ごしていてくれたそうです。
病気の記憶が全くなく、けろっと大人になれたのも、母のおかげですね。
後になって、思い出した記憶なのですが、
あの頃、こんなお母さんがいるなら生きようと思ったような、気がしますw。
もし、この記憶が気のせいでないなら、
母がずっと悲しんでいたなら、私は死んでいたかもしれないなとも思うのです。
※亡くなってしまう子はいて、その責任が親が悲しんでいたからと言いたい訳ではないのでご理解ください。もし私があの時に亡くなっていたとしても明るく接してくれた母には感謝したと思います。
主体的に生きること
病院にいるとどうしても暗い気持ちになりがちですが、
Ellaちゃんや、また母の姿を見ていて、
”自分がどうするかは選べるんだな”と
改めて気づかせてもらった気がします。
怖いものはかわいいクマさんで隠したり
歌いながら採血に行ったり。
私もせっかく生き延びたので、
これからもこの人生を主体的にこれでもかってくらい楽しみたいと思います♪
↑CNNのニュース
英語字幕付きの動画↑ちょっとBGMが怖いので消音で見ましたw
Ellaちゃんは多くの病院にこの点滴隠しクマさんmedi-teddyを寄付するために、
募金を募っています。
ちょっとですが私も寄付をしました♪
病気と闘う子供たちが、少しでも元気になりますように。
ではでは
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