こんにちは。大人かわいい動物ジュエリー作家のさちこです。
ひょんなことから、2021年10月にファッション雑誌「mina」に
小さな広告を出してみました。
どんな広告かというと、こういうやつです☆WEBサイトがこちら↓

今は紙媒体でも広告だすと、WEBサイトが付いてくるのが普通だよね~
どうして広告を出すに至ったのか
ある日突然電話が鳴った(電話はいつも突然なるものだ)
それは広告会社の営業マンからのものだった
これは、結構自営業のハンドメイド作家ならあるあるだと思います。
特に、自社ECサイトを持っている人はわかると思う。
逆に、ポータルサイトやモール型ECサイトだけにお店を出しているとあまり
ないかもしれません。
私の場合、Storesを自社ECの代わりに使っています。
見ていただくとわかるように、モール型っぽくないためです。
自社ECを持っていると、広告会社の営業マンからの電話はちょくちょくかかってきます。
結構しつこかったり、詐欺みたいな口車に乗せようとしてくるとこも多く、
この電話も、「そういうやつかな~」と最初はお断りするつもりで話をしていました。
でも、ファッション雑誌を読まない私でも、聞いたことのある雑誌名だったのと、

なんとなくいいかな~
と思ったのでw
今回は思い切って、ファッション誌に広告をお願いすることにしました♪

minaのページ

これで、より多くのひとに、届きますように♪
掲載当日に、電話が鳴りやまない
なんて嬉しい結果が☆
と、思うのはまだ早いのです。
これは全て、

「うちにも広告を出しませんか~」
という営業の電話でした。
しかも、結構しつこく、悪質なものが多いです。
私も朝一の電話に乗っかってしまいました・・・
初めての「2時間お時間をください」系
雑誌の発行日(WEBサイトも同日公開)をすっかり忘れていた私は
朝一の電話に、驚きました。
電話の相手は、『売上を伸ばすお手伝いをしているという会社』の方で、
なんと私のYouTubeを見つけて、電話を掛けてきてくれたというではありませんか。
これ⁈↓

まだ2桁しか見られていない
あのYouTubeから!?
まぢか~w
お断りの準備をしていた私のテンションもあがり、話が弾んでしまいました。
そうです、まんまとハマってしまったのです。

思う壺だね。。
後から考えると、営業マンは誰一人として言わなかったけれど、
このファッション誌に乗せたからだよね~。
あの感じの良いお姉さんも、Youtubeから見つけたなんてのは、ウソだったよね~(T_T)
なのですが、朝一の電話では気づかずに、話を聞いてしまったのです。
電話の内容は、

私共はできたばかりの会社だから、ただただ知ってもらいたいんです☆

お時間を頂く代わりに、こちらの話ばかりではなく、
私たちのノウハウで集客のアドバイスをさせていただきます。
2時間ください!
というものでした。

今、私には必要ないので、
絶対に契約しないので、
アドバイスもらうだけになっちゃって、
申し訳ないですから、結構です。
とお断りしたのに、

お話しをさせていただくものにもそのことを伝えて、
ムリにおススメしないように言っておきます!

2時間頂いて当社を知ってもらう代わりに、
アドバイスさせていただくという、
WIN-WINにさせてください。

まぁ、そこまで言うなら・・・
と2時間をOKしてしまったのです。
お分かりの通り、この感じよいお姉さんは、2時間のアポを取ることが仕事。
そのあとの2時間の営業マンが、何をしようが、私の売上がどうなろうがお姉さんには関係ありません。
そして私は、夕方の、貴重な2時間を、
めっちゃオーダーが重なっていたにも関わらず、その2時間を捻出しました。
ZOOMの画面に現れたのは、社会人になって間もない若いお兄さん。
とてもテンションが高く、ほめちぎる割に、心ここにあらずな印象。

心ここにあらずなのは、
契約を取る!というところに
心が行っているからだね
営業の内容はこんな感じでした↓
さて、結果、どうなったか。
彼は、私の作品をさんざんほめちぎったあげく、

僕が!このジュエリーをもっと広めたいと思っているんです!
だから何としてもやってほしい!
知られさえすれば、絶対売れます!!
それでも、お断りすると、
上司と相談のため、数分席を離れ、
最初に、初期費用20万円月々5万円の7年リース(440万円)だった条件は、

僕が!絶対に!この商品を
みんなに知ってもらいたいんです。
こんなに良いものなんだから!
初期費用10万 月々5万円の7年リース(430万円)になり、
またまた上司と相談のため席を数分離れ・・・

わかりました!
僕は何としてもやってもらいたいので、
上司と相談して、
モニターという形で当社のPR資料にご協力いただけるのならば!!
と、最終的に、初期費用無料 月々3万円の7年リース(252万円)にまで下がりました。
その間何度も、以下の理由をちゃんと説明してお断りしていました。
- 既にECサイトを3つ運営していて、作業量が増えるので、もう一つ作る気はない
- その3つのサイトには固定客もいるので、どれもやめる気もない
- SEO対策は自分でも日々努力して、自分でできる改善の余地はまだまだあるし
- そもそもSEO対策というブラックボックスを、今日電話をもらったばかりの見ず知らずの人にそんな大金を掛けて頼む気はない
それでも、彼は熱意と価格交渉という的外れなポイントで、
なんとか押し切ろうとする営業に、私は憔悴してしまいました。
ZOOMを録画していたので、もし彼が「わかりました」と折れてしまったら、
もしかしたら上司に怒られたりするのかもしれません。

大変な仕事だな・・・
せっかく貴重な2時間を割き、アドバイスなどももらい、
約束通りWIN⁻WINの良い時間にしたかった私は、

今の私には必要ないですが、もしこのシステムが必要だと感じる時が来たら、
一番に思い出しますし、必要そうな人には紹介もするかもしれません。

・・・気持ちよく終わりましょうよ。
(;´д`)トホホ
と、なんども言ったのに、最後まで熱意と価格交渉だったので、
一方的にZOOMを閉じることになってしまいました。
どっと疲労感が。
結局、営業は営業なのです。
『悪質』と感じる点
商売はWIN-WIN、もっと良いのは三方良しです。
私が何か外注依頼するとして、私も、その業者も、そしてもちろん、私のお客さまも『良し』になる
それが一番良いビジネスの形です。
しかし、多くの広告の営業さんは、『契約をとる事』が目標であり、目的であり、ゴール。
それのためなら何でもする(約束も破るし、ウソも付く)
フォロワーもすごいことになるし、
売上もすごいことになる、
と思わせる。
でも本当は、彼らの仕事は『契約をとる事』なので、
その後私がどうなろうが知ったことではありません。
でも、そのサービスを始めれば、売り上げがすごいことになる様な話をしてきます。

売上が、今の10倍くらいになっても大丈夫ですか?
でも、どんなサービスだろうと、それを運営していくのは自分であり、
どの営業マンも、私の売上倍増に、責任を持ってくれるわけではありません。
ここは勘違いしちゃいけないところです。

結婚詐欺かよ
その他の営業電話のいろいろ
この日は結局、20本以上の営業電話がかかってきました。
『インタビュー記事を雑誌に乗せたい』
→インタビュアーがうちの近くに来る日に、私のスケジュールが合わなかったからお断り。他の日でぜひ!という申し出はなく、もちろん有料。
『自〇隊向けの情報誌の特別企画』
→16万! すごく高いし、必要性がちょっとよくわからないのでお断りw
『SEO対策します!ZOOMで2時間ください』
→先約がいますので、お断り。
『SNSのフォロワー増やしたくないですか』
→増やしたいですけど、自分で頑張ります。
『○○グループの福利厚生に、御社の商品を扱わせてください』
→月に何万も払い、限られた人に向けたECサイト(商品ページ)を新たに制作しなくてはいけないのでお断り。特に私のジュエリーはニッチな人たち向けなのだよ。
作業を中断できなかったり、席を立っているときにかかってきて出れなかった営業電話も合わせると
20本以上の電話。
結構ですと断ると、「失礼します」の挨拶もなく、電話を切られることもあり、
後半は、なんだかおもしろくなってきちゃいました。

今後はどんなのかしらw
営業電話を全部お断りしたわけではありません。
価格と内容が、合っていると思ったある雑誌には、
一度資料を送っていただき、しっかり内容と価格交渉をしたうえで、お願いすることにしました。
それは、2万円ほどで雑誌にA5半ページの記事を載せるというもの。
悪質な営業トークはなく、金額的にもやってみてもいいかなと思うものでした。
広告の効果はあったのか
これは、Nobody Knowsです。
現在、ECサイトオンリーの私は、いつもお客様に
「どのように選んでいただいたのか」聞いています。
でも、『あの雑誌を見ました』という方はいらっしゃいませんでした。
しかし、10月は、売り上げの過去最高記録を達成したのです。
この雑誌の他にも、SNSも沢山投稿し、新作も出し、SNS広告(有料)も打っています。
あのファッション誌のおかげかもしれないし、
関係ないかもしれない。
詐欺師はいつも、真実を半分まぜると言いますが、2時間の彼が言うように、
沢山お金を払って、口の上手い誰かに任せて、楽しようと思わずに、
ちゃんとひとつひとつ自分で考えたうえで、
しっかり広告にもお金を掛けていくというのが大切だなと思います。
近江商人の商売十訓に習う付き合う業者の見分け方
最後に、『三方良し』の元ネタである、近江商人の商売十訓をご紹介します。
私はこれを手帳に書いておき、ことあるごとに見て参考にしています。
- 商売は、世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
- 店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何
- 売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる
- 資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし
- 無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ
- 良きものを売るは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり
- 紙一枚でも景品はお客を喜ばせる、つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ
- 正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
- 今日の損益を常に考えよ、今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ
- 商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ

営業マンが悪質に感じるのは、
この商売十訓の大事なところの、
逆をやってるからだね~
個人事業主なので、ほぼ一人で事業を進めていく中で、
迷ったらこの商売十訓を参考にするようにしています。
広告など、業者になにかを頼む際にも、これが当てはまる様な相手かどうか
それが良い判断基準になると思っています。
今回私が経験したように、どこかに広告を出すと、
-
うちにも出しませんか~
という営業が沢山来ます。
あたかも味方であるような、一緒に盛り上げてくれるような雰囲気で売り込まれると
ひとりで頑張る自営業者は、つい心が揺れてしまうかもしてません。
私のようにw
でも、自分の事業を進めていくのは、他の誰でもない自分。
結婚詐欺の様な、営業トークに乗せられて、
必要のないものにお金を払う事のないように気を付けてくださいね。
そしてそういう営業マンを上手にかわして、
必要なものにはちゃんとお金を掛けて、広告を上手に使って、
必要としている人のもとへ、ひとつでも多く届けていきたいものです。
ではでは
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