英語で映画がある程度見れるようになると、英語だからこそ面白いシーンに気が付くようになります。
文字数やわかりやすさのために制限がある字幕や吹き替えには表されない、
そんなシーンを誰かと分かち合いたい!共感してほしい!
という事で、早速書いていこうと思います。
記念すべき第1回目は多くの方が好きであろう映画『You Got Mail』からご紹介します。
シーンは開始から約1:17頃。
メグライアン演じるヒロイン キャサリンキャリーの小さな子供の本のお店が トムハンクス演じるジョーフォックスの本の大手チェーン店の影響で経営が悪化し、従業員にお店を畳むことを告げるシーンです。
このシーンは母親の代から経理を担当するおばあちゃんのうちでお茶会が開かれ、バイトの学生とお茶会に行く、アットホームなキャリーの職場環境を表していて好きなシーンです。
このおばあちゃんが、「お店を閉めるなんてあなた本当に勇敢ね」と、いかに大変なことかを説明しだします。
おばあちゃんの歯に衣着せぬ言い方も英語で聞くほうが面白いですね♪
さて今日のポイントはここ。字幕はこうです↓
「今は敗北者のように感じているだろうけど…」
「それは違う」
この2行に注目です。↓
「素手で未知の世界に乗り込もうとしているのよ」
「召し上がれ」
というシーン。日本語でもおばあちゃんがキャリーを上げては落とすという、ちょっと面白いシーンですが、やはり字幕はわかりやすさ、読みやすさも重要なのでせっかくの面白さの角が立ってなくてもったいないと感じるポイントです。
これを英語で聞くとこうなります。より英語の表現に近い訳と一緒に見ていきましょう。
You are marching into the unknown, armed with nothing.
「あなたは未知の世界に進んでいこうとしているのよ、何も持たずに」
Have a sandwich.
「サンドイッチをどうぞ」
armed で武装したという意味ですが、arm は腕という意味。
Have a sandwich.で「サンドイッチをどうぞ」という意味になりますが、
ここは召し上がれをHave ~という英語だからこそ面白いシーン。
armed with nothing. で何も持っていない手を想像した直後に、
Have a sandwich. →直訳:サンドイッチを持ちなさい
そんなに大変なことなのに、サンドイッチじゃ全然不安感消えないよっと思うシーンでした。
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